§100. 穴開き透明プレートの作成と透過効果

 このチュートリアルでも透明化は何度か実践してきました。ここでは穴の開いた透明なプレートを作成し、それを通して完全不透明な板を眺めてみます。GIMPフォーラムの一つ GUG Users Groupから、このリンクのチュートリアル(タイトルが示されていません。敢えて名付けるなら、make planar transparent objects でしょうか?)の実践です。

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    完成画像のバリエーション。

Step1-5 不透明のプレートの作成。

Step 1

 不透明プレートの作成。

    1/ 新規画像を作成します。

    ファイル>開く

    サイズ=400×400px
    背景=黒

    2/ 新規透明レイヤーを三つ作成します。当面、下から二番目のレイヤーだけレイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Gray

    3/ Grayレイヤー上で全体を選択([CTRL]+[A])した後、20px選択範囲を縮小します。

    選択>選択範囲の縮小

    選択範囲の縮小量=20px

    4/ 描画色を変更します。

    色=中間のグレー(作例では、HTML表示、808080)

    5/ Grayレイヤー選択状態で、描画色で選択範囲を塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

Step2-3 透明プレートの元になるオブジェクトの作成。

Step 2

 透明プレートの元になるオブジェクトの作成。

    1/ 選択範囲を更に30px縮小します。

    選択>選択範囲の縮小

    選択範囲の縮小量=30px

    2/ 上から二番目のレイヤーのレイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Object

    3/ Objectレイヤー選択状態で、選択範囲を白で塗りつぶします。

    作例通り実行しているのであれば、編集>背景色で塗りつぶす

Step3-1 穴用の選択範囲の作成。

Step2-2 穴の作成。

Step 3

 穴の作成。

    1/ 楕円選択ツールと矩形選択ツールを用いて、鍵穴の形状の選択範囲を作成します。

    2/ Objectレイヤーで選択状態で、[DEL]キーを押し、選択範囲を消去します。

Step4-5 透明プレートを彩色。

Step 4

 透明プレートの彩色。

    1/ Objectレイヤーから選択範囲を作成します。

    Objectレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ 最上層の透明レイヤーのレイヤー名を変更します。

    レイヤー名=planar

    4/ 描画色を変更します。

    色=077bea(HTML表記)

    5/ planarレイヤー選択状態で、選択範囲を塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

Step5-2 ガウシアンぼかしの適用。

Step 5

 透明プレートにガウシアンぼかしを適用。

    1/ planarレイヤーの左にある目のアイコンをクリックして非表示にします。

    2/ 選択範囲を解除します。

    選択>選択範囲の解除

    3/ Objectレイヤーを選択し、ガウシアンぼかしを適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=X、Y共に 5px

Step6-2 バンプマップの適用。

Step 6

 透明プレートにバンプマップを適用。

    1/ Objectレイヤーを非表示にし、planarレイヤーを表示にします。

    2/ planarレイヤー選択し、planarレイヤーにバンプマップを適用します。

    フィルタ>マップ>バンプマップ

    設定:

      バンプマップ=Objectレイヤーを指定
      深度=4

Step7-4 トーンカーブの設定。

Step7-4 トーンカーブ適用後。

Step 7

 透明プレートにトーンカーブを適用。

    1/ Objectレイヤーから選択範囲を作成します。

    Objectレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ planarレイヤーを選択状態にし、選択範囲を3px縮小します。

    選択>選択範囲を縮小

    選択範囲の縮小量=3

    3/ planarレイヤー選択状態で、選択範囲の境界をぼかします。

    選択>境界をぼかす

    縁をぼかす量=2

    4/ planarレイヤー選択状態で、トーンカーブを調整します。

    色>トーンカーブ

    設定:

      チャンネル=アルファ
      トーンカーブの設定は左図参照

Step8-3 Plannerレイヤーの内容を削除。

Step 8

 透明プレートの作成。

    1/ 選択範囲は維持したまま。planarレイヤーを複製します。

    planarレイヤーを右クリック>レイヤーを複製

    2/ planarコピーレイヤーを非表示にし、planarレイヤーをアクティブにします。

    3/ planarレイヤー選択状態で、[DEL]ボタンを押しplanarレイヤーの内容を消去します。

    4/ 選択範囲を解除します。

    選択>選択範囲を解除

Step9-2 階調の反転後。

Step 9

 透明プレートの作成。

    1/ planarレイヤーを非表示にし、planarコピーレイヤーを表示します。

    2/ planarコピーレイヤー選択状態で、色の階調を反転します。

    色>階調の反転

Step10-5 レイヤーのプロパティ変更後。

Step 10

 ドロップシャドーの追加。

    1/ planarレイヤーを表示し、planarコピーレイヤーを非表示にします。

    2/ レイヤーに ぼかし を適用し、その影をオフセットすることでドロップシャドー同様の効果を作成します。まずplanarレイヤー選択状態で、ガウシアンぼかしを適用します。

    フィルタ>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=X、Y共に 10px

    3/ planarレイヤーをオフセットします。

    レイヤー>変換>オフセット

    オフセット量=X、Y共に 12px

    4/ planarコピーレイヤーを表示します。

    5/ planarレイヤーのプロパティを変更します。

    レイヤーモード=乗算
    不透明度=86%

    テキストを入力したバージョンを下に示しておきます。

文字入力バージョンの実画像

最後にもう一度、Plannerコピーレイヤーに階調の反転を実行した例(実画像)

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初版作成: 2011/01/15
By HIPPO